王様の耳はロバの耳

言いたいけど言えないからここにうずめる

ミュージカル『ファントム』感想メモ(11/29)

ファントム11/29の感想です。
ネタバレありです。

● シャンドン伯爵(木村達成さん)

いやかっこよっっっっ!!!!
前回見たときは可愛かったですけど、今回はむちゃくちゃカッコ良かったです。
「あちらの素敵な殿方は……?」
木村達成さんです、UTYの」
「ああ! お噂はかねがね!」
って頭の中で一人でやってた。
このくだりほんといっつもやってるけど、毎回忘れてるわけじゃなくて、それくらい新しく感じるんですよね……木村氏……おそろしい子……



今回特に印象に残ったのが「真顔」で、いや前回笑顔最高って言ってたじゃんって話なんですけど、なんか急に木村さんシャンドンの普段の真顔がキリッとしててカッコ良いということに気づいたんですよね……
その真顔があるからこそ、クシャって笑うとこが最高なんですよ……「あ、笑ったーー!!」ってなる……!



木下さんクリスティーヌとは同い年カップルです! って感じでめちゃくちゃ可愛かったのに、愛希さんクリスティーヌに対しては堂々としてて、1コ上感がすごい……! 頼りたくなる感じでした。
どちらも甲乙つけがたい……いやでも木下さんとのキャッキャした感じは世界平和だったしでも天然スルー体質な愛希さんクリスティーヌにちょっと押しが強めな伯爵も良い……良い。
かっこいい役って難しいと思うんですけど普通にかっこよくて感動しました。



ちなみにこの回のシャンパングラス投げは2つとも綺麗な放物線を描いていました、栄光への架け橋でした。
レポや感想などを拝見してうまくいかないことがあると知ったのでちょっとドキドキしながら見ちゃいましたけど、そういえば木村さんってわりとそういうことするよなって思いました。
お芝居自体、その日その日で結構変わったりしていると思いますが、それにプラスして、どうなるかわからないような、不確定要素を残したチャレンジみたいなのを入れているよなあと。もちろん「失敗したらすべて台無しになる」レベルの挑戦はしてないですけど、エリザベートだと歌のアレンジとか、ロミジュリだとどすべり上等のアドリブとか。
観る方も(そこが日替わり的なものになっていると知っていると)「今日はどうかな?」とソワっとしますけど、その木村さん自身も感じているであろう「ソワっ」がライブ感を生み出しているというか、舞台上で役が「今生きてる」「今感情が揺れ動いている」ことがダイレクトに伝わってくるというか……何が起こるか誰もわからないから、リアルな時間の流れを感じる。うまくいかなかった時もそれによって生まれた空気がどうなるかが多分見所になるんですよね。



あ、で、さらにその大げさなシャンパングラス投げがシャンドン伯爵のテンションの上がりっぷりを教えてくれるのも見事です、誇張表現なのにリアルなライブ感を生むっていうのが面白い。




あと好きだったところ

○ タイターニアで階段駆け下りるのめちゃくちゃ速いしめちゃくちゃ高いところから飛ぶ(足ジーンってならないの!?)
○ シャンドンガールズたちを手で制す(選ばれし者の動作…!)
○ エリックに対しても片手を前に出して半身で制止しようとする(かっこいい)
○ 「…してる」(「愛してる」!? 今「愛してる」って言ったの!!?!)
○ 座るたびに足が長い(膝ってそんな余ることある?)
○ ビストロで一緒に「んーんー」ってハミングしてた(伯爵歌うんや…)
○ 白手袋
○ キャリエール&エリックと鉢合わせるとこでクリスティーヌの肩を抱いていること(なんだかんだクリスティーヌを尊重して一緒に来たのかな……優しいな……と思った)




あと伯爵ラストシーン。
キャリエールがエリックを撃とうとしたけどやっぱり銃を下ろす……ってなったとこでホッと安心して、からのキャリエール撃つ、伯爵「!!?(どうして!?)」みたいな感じだったの、伯爵めっちゃ純粋に優しいな……と思ったし、キャリエールさんを慕っていたことがよくわかり悲しかった。
最後にクリスティーヌを気にしながらも出て行ったのも、ルドゥ警部がキャリエールさんの頼みを聞いて部下たちに「下がれ」って言ったからっていうのが大きいように感じました。
伯爵、何が起きてるのかさっぱり意味がわからなかったと思うけど、自分の知らないキャリエールの姿とエリックのもとへ行くクリスティーヌを見て「自分は蚊帳の外の人間なんだ」と自覚して何も言わずに出て行くって本当に理性的だし、彼の背中にクリスティーヌへの想いと同じくらいキャリエールさんへの想いを感じました。





そしてカテコ!
ほんとしみじみよく似合う衣装。
茶髪に青が映える……


最後に登場した加藤さんが跪いてマントを後ろにばさってやってお辞儀しててめちゃくちゃかっこよかったんですけど、木村さん見たら子供が憧れのヒーローを見るみたいなキラキラ目で口開けながら笑って拍手を送っていたのでとても可愛かったですね……
あと2回目?で木村さんがエハラマサヒロさんに肩に担がれながら出てきてめちゃくちゃ可愛かったんですけど、加藤さん見たら木村さんのこと「!?」って二度見して少し笑ってたので優しい方だなと思いました……



木村さんは前回見たときよりも進化していて、やりたいことに技術がなじんできている感がありました。
早い、早い、成長が早い。


そして、木村さんの強みを見つけて伝え、強化してくださった城田さんには感謝しかないです。その大きな背中、忘れません(なぜか私が)。
ありがとうございます!!!



2018年のはじまり、ラカージュの時、そのあとどうなるかなんて全然わからなかったけど、単純に歌声がとても好きだったから歌う木村さんがもっと見たいと思いました。
2019年のおわり、今、木村さんのお芝居と歌がさらに何十倍も好きになったので、……ミュージカルに出演する木村さんがもっと見たいです……!
もしこれからもたくさん見られたら嬉しいな。






以下、ほかのキャストさんについての感想です。

● クリスティーヌ・ダーエ(愛希れいかさん)

歌声に貫禄と余裕があって、木下さんの少女っぽさの残るクリスティーヌよりも少しお姉さんのように感じました。
木下さんのクリスティーヌはエリックに寄り添おうとしていた印象でしたが、愛希さんのクリスティーヌはエリックを包み込もうとしていた印象。だからこう、踏み込みに勢いがあるんですよね……
そしてそのことによって、クリスティーヌの浅はかさが増して見えました。
より罪深く。
取り返しのつかない過ちだったように。
木下さんクリスティーヌはエリックの最期に救いを与えていたように見えたけど、
愛希さんクリスティーヌのラストシーンでは、エリックの愛にクリスティーヌも救われたのだと私は思いました。彼女はエリックに赦されたのだと。
愛希さんクリスティーヌは、業が深かった。


そしてベラドーヴァは圧巻。ダンスの表現力がすごい。演出の城田さんは音のイメージと動きの一致にもすごくこだわっていたんじゃないかと思うので、愛希さん・木下さんの「何かに合わせて自分の体を動かす能力」の高さにとてもワクワクしたのでは……と思いました。
そして『Beautiful Boy』、唐突に泣けて泣けて仕方がなかった。
歌声と、赤ちゃんを抱く姿に心が震えました。ちょっとこう肩が入ったような抱き方をしてたような気がするんですよね、赤ちゃんを抱っこするのは慣れてないけど、でもとても大切にしたい何かを腕に抱えているというあの感じ。ベラドーヴァがエリックをいかに大事に思って、いかに可愛いと思っていたかが伝わってきました。
彼女の言う「腕の中」はすなわち「地下墓地」で、エリックに愛と呪いを同時に与えてしまった、けど、その愛の大きさがあったからこそエリックはこれまで生きてこられたんだよな……。


● キャリエールさん、ルドゥ警部

キャリエールさん、2回見てもやっぱりこの人が元凶で間違いなかったんですけど、回想シーンで「18歳の時のことです」って言ってて「そうなの!?若い!!」ってなりました。なんか勝手に25〜30歳くらいの時の話かと思ってた。
でも若いからと言ってべつに何も許せることはないのでキャリエールさんのせいであることに変わりはないです。
ただ前回見たとき気づかなかったんですけど、彼は最後のシーンでルドゥ警部に何か打ち明けてるんですね。そして警部がみんなに「下がれ」と言う。警部があの状況で願いを聞いてあげたくなるほどの人徳をキャリエールさんは社会的には築き上げてきたわけで、そこにほんとなんか……逆にキャリエールさんの弱さ、臆病さを強く感じました。
岡田さんの歌はやはり素晴らしくて、絶唱ってこういうことなのかなと思ったり。メロディがもはや言葉の抑揚に聞こえたといっても過言ではない。


● ジャン・クロード

またジャンクロードさんの話なんですけど、今回結構ジャンクロードさんを定点観察してしまって、やっぱ好きだなあって……
これはただの妄想なんですが、公式サイトやパンフの佐藤玲さんの扮装からみるにジャンクロードって女性じゃなくて少年に改変されていた可能性もあるのではと勝手に思ってて、そのどちらであっても「エリック・クリスティーヌ・シャンドン伯爵の三角関係が見やすくなる」効果はあったと思うんですけど、やっぱり大人の女性でよかったなーと思うところがいくつもありました。
前回書いた通り、聡明な彼女が救いの手を差し伸べたくなる女性ということでクリスティーヌの株が上がるし、あと彼女が本気で心配そうにしていることからキャリエールさんもやはり良い支配人だったんだろうなと思えるんですよね。


あとあとやっぱりシャンドン伯爵の対クリスティーヌ・対ガールズたちとは違う姿を見られるのが嬉しい……ジャンクロードさんがシャンドン伯爵に対して「クスクス……頑張りなさいよ」みたいな感じで接してるからこそフィリップぼっちゃまのちょっとタジタジだったりムキになったりドヤった感じの子供っぽい顔が見られるんですよね……あっここ廣瀬さんシャンドン伯爵とだとどんな感じなんだろう!? もっと対等な感じなのかな!?


あと「5分前です!!」って言いに来るとこめっちゃ声いいですよね。ノックの音とジャンクロードさんの通る声のセットで最高。
佐藤さんには是非かぐや様は告らせたいが舞台化されたらかぐや役をやって「お可愛いこと……」って言っていただきたいですね……


● カルロッタ、ショレちゃん

ショレちゃんは賄賂さえ渡さなければ!! その道さえ踏み外さなければこんなことにはならなかったのではないか……っ!?
なんかファントム2回目、結構ショレちゃんに感情移入してしまいました。
「もし好きな役者さんが初めての主演ミュージカルで毒を盛られて声が出なかったら」とか考えたらもう、エリックが怒るのむちゃくちゃ、むちゃくちゃむちゃくちゃわかるんですけど、
先にエリックがやった「かつらにしらみ(+新聞で酷評)」とかも十分むちゃくちゃむちゃくちゃやだよ……推しさんがやられたら絶対許さんよ……そりゃあパリ警察にちゃんと動いてほしくなるよ……カルロッタ推しのショレちゃんの気持ちを思うと胸が潰れそうです……


カルロッタって悪いことするけどとってもチャーミングな面があって、ショレちゃんが虜になるのもわかる気がします。彼の前では毒を隠そうとするから、ショレちゃんはカルロッタがそこまでやってるって知らないんだろうな……知ったら止めてくれたかな……どうかな……
『ファントム』、エリックもクリスティーヌもシャンドン伯爵も「夢が叶った」って言うけど、カルロッタとショレちゃんも時を同じくして夢が叶ってたんですよね。
みんな叶ってみんな敗れた。



● エリック(加藤和樹さん)

はりついたような笑顔がつらい。
顔を見られないように物理的な仮面をつけてるのに、さらにあの笑顔が自分の心を守るための精神的な仮面という感じでもう……
クリスティーヌの前で仮面(物理)を外したときは本当に嬉しそうで、本物の笑顔に見えたから余計につらいし、クリスティーヌが尻餅をついたときその理由に気づいてなくてまだ笑顔だったのが…………………………つらい……つらい……かなしい



見てて悲しすぎて、キャリエールがエリックに「お前は本当に優しい子だ」みたいなこと言ったとき私も「本当にそうだ」って心の中で会話に参加したし、それに対してエリックが「あなたに似たんだね」みたいなこと言うから私はキャリエールを差し置いて「そういうとこやぞ…………」と泣いた。


ピクニックの時のいそいそした感じがほんと幸せそうで……あの姿見てたから、クリスティーヌの「もっと楽しいことが沢山ある」みたいな言葉あれほんと酷いなと思いましたね。あの時間が史上最高に幸せで心が安らいだってエリックが言ってんのにそれを踏みにじるようなこと言ってさー!!(モンペ)



個人的にすごいインパクトがあったのがカルロッタのもとに行く前の歌、あれ、あの勇ましい曲調と気持ちが高まっていくような歌い方!
まるでエリックが悪い魔王を倒しに行く勇者みたいに見えてすごいびっくりしました。持ってる刃物も剣みたいに誇らしげにかかげてて、自分が正義だということを少しも疑っていなくて。
カルロッタの命を奪うに至る過程、城田さんのエリックはその幼児性ゆえに自己抑制なく凶暴性が顔を出した、という感じに思えたんですけど、加藤さんのエリックは、普通にクリスティーヌを傷つける悪い奴をやっつけに行く、その使命感に燃えている、という感じで。
「この人は子供だ、幼児性とかじゃなくて完全に少年なんだ」と思いました。
城田さんエリックは「子供のような振る舞いを許された大人」で、加藤さんエリックは「健気な少年」だった。ほんとに全然違う。


他にも心に残った違いがいくつか。


・木村シャンドンとの違い
城田さんエリックは木村さんのシャンドン伯爵と内面的には似てるな、と思いました。美しいものを愛し、自己肯定感が高い。だからこそ環境の違いが際立つ。光(シャンドン伯爵)と闇(エリック)の対比という感じ。
逆に加藤さんのエリックは全然似てなくて、正反対。対愛希さんクリスティーヌのシャンドン伯爵が少し大人っぽかったのもあって余計に子供と大人で、こちらは陽(シャンドン伯爵)と陰(エリック)の対比のように思いました。
シャンドン伯爵とクリスティーヌのキスを裏でエリックが見てるとこ、日向の人生と日陰の人生を効率よく見せられてつらかったです。光のあるところに影が生まれるということを壁の載った盆を回すだけで端的に表現するという残酷さ。エリックがかわいそうでしょ!!!!(モンペ)
あそこの姿はエリックお二人とも本当に秀逸でした…………



・詩について
城田さんエリックは文学の香りがしました。詩全般を愛していて、中でもウィリアム・ブレイクの詩が好き、という感じ。「僕の王国」という言葉も比喩表現のように聞こえる。カルロッタの血に染まったバラを楽屋に投げ入れるのも自己演出的。
加藤さんエリックは、あの詩を何度も何度も読んでは自分のことが書いてある驚きと感動を味わっている、という感じ。「僕の王国」もそのままの意味。わりと直截的な印象。


・地下の世界について
城田さんエリックは本心から自分の住んでるところを悪くないと思っているし外よりいいとこもあると本気で思っている。環境にも自分に対しても肯定的。クリスティーヌの件によって自分の世界を終わらせざるを得なくなったように見えた。
加藤さんエリックはずっと「自分に言い聞かせている」。笑顔も言葉も自己欺瞞的。
地上よりも地下がいい、ここなら大丈夫、母の腕の中にいれば大丈夫。そう言い聞かせてきたけど、どこかに信じきれない自分がいて、クリスティーヌの件によって自分の世界は幻想であったとはっきり悟り、自ら終わらせたという印象。
城田さんエリックは、もし最初に彼が提案した通りにキャリエールと外の世界に出ていたら、なんとかなったんじゃないかという印象が強い。


・敬語について
加藤さんエリックが初めてクリスティーヌに接触をはかったときの喋り方。
あれが彼の精一杯の「ちゃんとした喋り方」だと思うんですけど(オタクっぽさが出ちゃってて可愛かった)、その中で「もし僕のレッスンを受けたいと思って“くださる”のなら……」というような言い回しをしていて、あれっ敬語なんてどこで覚えたんだろう、と個人的にちょっと疑問に思いました。これまでキャリエール以外の人とコミュニケーションは取っていなそうだし(地下の住人たちとはどうなんだろう……)、敬語の必要性を理解するような状況はそれまでの彼にはなさそうに思えたので。
城田さんエリックの時は特に何も思わなくて、やっぱり城田さんのほうは詩や音楽からある程度学んでそうな雰囲気があるんですよね。。
で、加藤さんエリックのこの敬語に対する小さな疑問をずっと抱えて観てたら、途中でいきなり解決されたんです。
彼は「神様が光を与えてくださるの 私たちは安らぎをいただくの(すみません歌詞を忘れてしまって、ただのニュアンスです)」と母に教えてもらった、と歌ったんですよね……!! そうか、敬語の対象、神様がいるじゃん……!! という私の中での気づきと、それを教えたのがお母様であるということの感動と、そしてその神様に使う言い回し(敬語)をクリスティーヌに使う加藤さんエリックの、健気さというか不器用さというか……そこに胸がギュッとなりました。
いや実際には、エリックはオペラ座の前のビストロのこともよく知ってるし意外と事情通なんだろうとは思うんですけど。


・クリスティーヌの反応に対する感想について
城田さんエリックではここが一番強く印象に残ったんですけど、クリスティーヌが顔を見て驚いた時のことをキャリエールに語ってるとき「かわいそうなことしたなあ」って言ったんですよね。すごく衝撃を受けました、やっぱエリック大人だなって。
城田さんのエリックは幼児性を抱えてはいるけど精神的には成熟してて、ただ接する人がキャリエールくらいしかいないから家で親に甘えてる子供みたいな口調や振る舞いになってるだけなんだなって。社会性の部分だけが子供というか。


でもこの子供のような口調のお芝居、個人的には諸刃の剣のように感じて、なぜならパリ・オペラ座の世界観から少し浮いて現代劇っぽくなる瞬間がある気がしたからなんですよね。
もちろんそれが良さでもあって、ちょっと現代人も他人事とは言い切れない感じが出ていて。面白いなと思いました。


一方で加藤さんエリック、
この台詞をどう言うのだろうと思ってたら、「かわいそうだったなあ」と言ってて、あれ!? と思いました。役者によって台詞が変わってるとかあるのかなあ……ただの聞き間違いかな。
もし万が一変えてるとしたら、本当に絶妙な違いだと思います。内省の城田さんエリックと、同情の加藤さんエリック。二人のお芝居の違いに呼応していてすごく納得できます。


Wエリック、似てるんだけど全然違って、お芝居全体の訴えてくること自体若干変わってるのがとても面白かったです。
主役の存在感と影響力を強く感じました。



以上です!