王様の耳はロバの耳

言いたいけど言えないからここにうずめる

『木村達成 10周年コンサート -Alphabet Knee Attack-』感想

木村達成 10周年コンサート -Alphabet Knee Attack-』(ニーアタ)のWOWOW配信を見ながら好き勝手に書きます。すべて個人の感想です。




木村達成 10周年コンサート -Alphabet Knee Attack-

配信で2年間も見られるなんてありがたすぎますありがとうございます。






⚫︎ はじめに

タイトルの謎についてなんですけど、

「Alphabet Knee Attack」っていうコンサートのサブタイトルは、もともとそういうフェスに自分がバンドとして出るためにつけたタイトルなんですよ。

OTOTOY『俳優・木村達成が考える「歌を届ける」ということ──初のソロ・コンサートに込めた想いを語る』


バンドとして出るために……!?!!?
私はてっきり木村さんの膝から崩れ落ちるお芝居由来か「-秩序のない現代にドロップキック-」的な何かかと思ってました……バンド名?だったんか……面白い人だ……
達成コール(木村達成 Call the tune)も毎週聞いてるんですが、オンライン稽古でのやらかしの話とか毎回全然知らない面が出てくるのでほんと楽しいですね……昔ブログ(ハイステ“勝者と敗者”DVD感想メモ - 王様の耳はロバの耳)でこんな感じのことを↓書いてたんですけど、それから5年経って印象が変わったところもありつつ(七変化のくだりは今は普段の木村さんというより舞台上の木村さんがそんな感じだなーと思ったりします)、いい意味で変わらないところもあるな〜と最近思います。
いつも新しくて面白い。

私は初演DVDで木村さん演じる影山飛雄に魅了されて以来、他の役を演じる木村さんやイベントでの木村さん、あとはインタビューなどいくつか拝見したんですけど、結果として「この方完全予測不能だな」という感想を抱きました。全然わからん。
非連続で存在するというか、その場その場で印象がまったく違い、それぞれに適応した言動や表情が鮮やかに“ある”ので、「木村さんはこういう方」というイメージみたいなのがあまり作れなくて、何を見ても「あ、これ木村さんっぽいな〜」「木村さんらしいな〜」と感じる経験がほとんどなかったのです。
もちろん私が目にしたものが少ないというのは大きいと思いますが、それにしても面白い七変化。ご自身が自然に“そうである”ように見受けられるので、八方美人とか取り繕ったりしているというのとは全然違うのでしょうし。しかもその一方で裏には一個人としての明確な意志、ポリシーの存在をはっきりと感じますし。だけどそれがなんなのかはわからない。
木村さんにとって役を演じるというのも、この七変化の延長線上で、「〜になる」というより、「〜である」のつらなりなのかなあと思ったり思わなかったりしました。


ただ、ここに書いてある「一個人としての明確な意志、ポリシー」はここ数年で言葉にして語ってくださるようになったな、というのは大きな違いで、だからこそこの時よりさらに魅了されているなあと思います。
抜け出せない……知らないうちにハマってたバンド -Alphabet Knee Attack- の沼から抜け出せない……そんな木村さんの10周年コンサートを見ながらの感想です。




⚫︎ バンザイ ~好きでよかった~

「イェーイ 君を好きでよかった」
いや何度でも言うけどそれこっちの台詞…!!!!!
「ラララふたりで」のところでふたりを表すピースするのが可愛い。確か12/27のホリプロコンで『アンヌと腕を』を歌ってたときも「ふたり」でピースしてて可愛かったんだよなあ、というのを思い出しました。あとそのピースがいつも通り小指が迷子なのがまた好きなんですけど(そしてそれがわかるくらいアップで映してくれるWOWOWさんが最高です)、最近同じようなピースをする方のお写真を拝見しまして……大重直弥さん(左)なんですけど……



ピースだけじゃなくて、ラジオ聞いてるとプロデューサーさんが大重さんで本当にありがたかったなって……木村さんすごく楽しそうに話してるし……「普通客入れの音楽に『怒りの日』は流しません」って進言するプロデューサーさんも絶対いると思うんですよ……そこを受け止めて一緒にやってくれるプロデューサーさんで良かったなって……客席座っててどついたるねんの『このまま黙ってると思うなよ』が流れてた時の「ふふっ………(?)ふふふっ……………(???)」みたいなオモロ戸惑いの気持ち忘れらんないもんね……「このまま黙ってると 思うなよ」って言われながら、木村さんって予定調和を破りに行く人だよなって思いました。そこにライブ感、“生”感が生まれるから面白いんですよね。


⚫︎ サウダージ

「その日までサヨナラ恋心よ」で笑うの!?という驚き。いや、今歌詞見て気づいたんですけど「サヨナラ」ってここカタカナなんですね。カタカナで見ると笑う解釈ってアリだなと今すごく思いました。「さよなら」よりもちょっと斜めな感じになるもんなあ…なるほどなあ。
サウダージって切実に自分の恋心と癒着してしまって離れられないみたいなイメージで今まで聴いてたので、こんな余裕のあるサウダージがあるんだなと。こんなに決着のついてるサウダージ初めて見た。
私カットされた2番の「寂しい…大丈夫…寂しい」ってところが大大大好きなんですけど、この木村さんのサウダージの主人公はそれ言わないなって思いました。
で、むしろ最後の「夜空を焦がして 私は生きたわ恋心と」っていう歌詞ほうがすごく響いたというか、今までとは違うニュアンスに聞こえました。主人公のやりきった感があってすごく良かった。
あと歌の印象を作る上でコーラスがすごく大きな役割を果たしている曲だと思うんですけど、そこを一人で歌っててすごいなあと。それはコンサート全編そうで、逆にコーラスさんがいる編成のコンサートもいつかみてみたいなーと思いました。


⚫︎ MC

「足をおは、おはおはおは」こういうところもカットせずに残してくださるWOWOW様に一生ついて行きます。
トニー賞特番のときも思ったけど川久保さんって勉強熱心で真面目な人でいらっしゃるなって……
木村さんのイベントでMCをやってくださることの多いせとたけおさんもそうなんですけど、木村さんがわりと突拍子もないことを言うので(喉が取れるとか)それをどうフォローするかでその方のMCの色が出てすごいなって……川久保さんはすごく誠実な方なんだなあって思いました。お二人とも波風立てずにそよそよと優しく進めてくださるので好きです。


⚫︎ 君は天然色

前奏で両手をグーにして振ってるの可愛い。
この歌、もちろん聞いたことはあるんですけどちゃんと聞いたのは初めてだったので、こんなに歌のリズムとるのが難しい楽曲なんだ!!!と思いました。あとこんなにカラフルな曲調だし「君」もカラフルなのに主人公は逆にモノクロームな世界にいる、というのも初めて知りました。かをりちゃんに出会う前の君嘘の公生みたいって思った。爽やかな伴奏に愉しげな声がよく合っていて素敵でした。
コンサート当日、「ペンライトの色は後ろの照明に合わせれば良いんだ!」と気づいた曲。


⚫︎ ギザギザハートの子守唄

「ちっちゃな頃から悪ガキで」がこんなに合う人いる??????と思うと同時に脳裏をよぎる「おとーさーんハンバーガー!!」(※)。
※ アフタートークで披露されたホームビデオでの木村少年の言葉。
めっちゃいい子じゃん………
あと「青春あばよ」がこんなに似合う人いる???令和イチじゃない???「あばよ」なら柳沢慎吾さんだけど「青春あばよ」なら木村達成さんじゃない???
ていうかなんか「あばよ」について生まれて初めてこんなに注目したんだけど、よく考えたら「あばよ」って何……?なんなの……?何語なの……?


⚫︎ 勝手にしやがれ

18:49あたりの間奏でオレンジの光に照らされながら笑ってる木村さんが今回の個人的ベストフォトジェニック大賞です。
というか、この歌でマイクスタンド持ち出した時点でもう優勝は決まってるんですよ。
でも!!!!でもさー!!!!!!思ってたのの100倍やばかった!!!!もちろん(もちろん?)本家のジュリーもマイクスタンドを使ってるわけなんですけども、ジュリーはそんなにマイクは触らないんですよ。それを木村さんは!!!!両手で握る!!!!!!!!
ジュリーは強がってるけどちゃんと一人で立ってるんですよ、歌詞通りまさに「少しはカッコつけさせてくれ」って感じで最っっっ高にかっこいいオトコなんですけど、
木村さんの両手握りはだいぶダメな感じが漂っていて、カッコつけてるけどほんとはもはや縋らないと立ってられない、みたいな感じがあって一人で生きていけなそうで全然カッコつけられてないところが最高にかったるくてかっこいいんですよね!!!!!!
で、手元うつしてくれてありがとうございますWOWOW様、この手元がほんと雄弁で、「バンザイ」の時のピースと比べて気怠いこと!!!特に「お前がふらふら」の時とか最後の「ワンマンショーで」の時とかの人差し指の覇気のなさ!!!
極めつきは、「アア アアア」のとこ、ほんとのメロディは「ア↓ア↑ア↓〜ア↓ア↑ア↓〜ア↓ア↑ア↓ア↑〜ア↓ア↓ア↓〜ア↓〜」って最初の2回も1回ずつ上がって下がるんですけど、木村さんは最初の2回は「ア→〜ア→〜ア↓〜」って上がらず下がりっぱなしなんですよね!!!!!これがもうダメダメ感満載で全然「お前」がいないと生きていけない感ものすごくて最高にダメだなって!!!!!(褒めてる)
本家のジュリー版に並ぶくらい好きでした。めちゃくちゃ良かったなー!!!映像で何度も見られるの最高だな!!!!!
あ、あと指が長くて綺麗だな〜って思いました。


⚫︎ MC

和樹さんって誉めてくれるし言いにくいことも言ってくれるしほんと優しいほんと優しい
↑終演後のメモ
「兄貴なのにかーくん呼びなのよおもしろくない?すごく嬉しいんだけどね(^-^)」という発言ひとつとってもわかる全方位へのフォローと配慮よね…!!
そして歌ったことないのにリクエストに応えてくれるかーくん。


⚫︎ ラヴ・イズ・オーヴァー(加藤さんソロ)

和樹さんにこの歌をリクエストしてくれた木村さんありがとう…木村さんがみなさまにリクエストするコンサートやってほしい…めちゃくちゃ良さそう…
1日目は参加できなかったので配信が初見だったんですが、すごいしんみり聴いてたらだんだん「これジャック・ザ・リッパーのポリー(エリアンナさん)の歌じゃない…!?」と思えてきて、エリアンナさんとのデュエットでも聴きたい…!と思いました。


⚫︎ カブトムシ

個人的に今回の特異点でした。
めちゃくちゃ良い。めちゃくちゃ良いよ………
こんな和らかな声も出るって知らなかったし、こんなジャジーな感じで歌えるっていうのも知らなかったし。
引き込まれすぎて1番をピアノだけで歌ってるの気づかなかった。
3年後くらいにもっとヤバくなってるはずなのでいつかブルーノートでライブやってほしい…以前The Musical Dayがブルーノートでやっててすごいと思ったんですよね…
あと今回じっくり聴いてて思ったけど、木村さんってほっっとんど音を外さなくないですか?そんなことない?私が気づけないだけかもしれないけどすごいなーと思いました。


⚫︎ ドライフラワー

カブトムシで度肝を抜かれて腑抜けになっていたのでコンサートの時は普通に聴いちゃったんですけど、配信で聴き直してあとからすごいジワジワきてるのがこの曲で。すごい良いな……まずバンドメンバーのみなさまの演奏がすごい好きです。胸がギュッとなる。最後の「全部全部」のところ、マイクを遠ざけてて場の空気感も入った音になってるのが良い。
ていうか19曲とか歌ってるから忘れがちだけど、私は解散したV6のファンなんですけどたとえばV6のコンサートだとソロはあっても一曲だから、その一曲がこの選曲このクオリティで出てきたら死ぬほど沸くし時間が許せば全通するなあと思いました。(なんの話?)
ちなみに私の岡田くんマイベストソロは『GENERATION GAP』です。ピアノ弾きながら歌っててめちゃくちゃかっこよかったのに映像になってないんだ…!!!!!!(だからなんの話?)


⚫︎ 白い恋人達

はーソロコンってすごいな3曲続けてソロ曲だよ……私がマッチ売りの少女だったらマッチ擦ってこの幻想見ると思う。それくらい暖かな映像です。疲れ果ててる時にスナックの扉開けて木村さんがこれ歌ってたらそれだけで生きる希望が湧く。


⚫︎ 井上芳雄さんのコメント(29日)

井上さんと木村さんの『闇が広がる』のリンクはこちら(50:18〜)。


グリーン&ブラックス 公開ゲネプロ2022


ルドルフは珍しい役柄だったんじゃないかっていう指摘鋭いよなあさすが井上さん……普通に仕事現場で会っているだけだったらそんなこと気付けないもんね……井上さんのお話を聞くたびに尊敬してしまう。




⚫︎ Waving Through A Window(加藤さんソロ)

明るい曲調のほうが涙腺が緩みがちなのでイントロだけでうるっときてしまう……加藤さんって本当に素敵な先輩だと思う……すごいなあ……


⚫︎ 宇宙刑事ギャバン(柿澤さんソロ)

柿澤さんと木村さんが似てるというの、この選曲だけでもわかるような気がしました…!!
じっくり聞くとこの歌メッセージ性かなり強いし木村さんに贈る歌として加藤さんの歌と並んでめちゃくちゃ最高じゃないですか???お二人ともすごいなあ……
主役の木村さんがペンライト振ってるの可愛いね……!!


⚫︎ 井上芳雄さんのコメント(30日)

「やだ やだ! やーだ!! やーだ!!!」
を残してくれるWOWOWさんありがとうございます……


⚫︎ デスノート(柿澤さんソロ)

カッキーさんバージョン初めて聴きました、前半こんな感じで歌うんだ…!!!!うわー、見たかったな……正義の表現がやばそう。柿澤さん、ホリプロコンでの歌唱もほんと凄まじくて圧倒されたので、こんな感じのお方なんだ…!!!!というのが少しでも窺い知れて良かったです。木村さんとの会話も楽しくて最高でした。(えっ、柿澤さんピアノも弾けるんですか……?)(ピアノに弱い)(だから君嘘も刺さりまくりました)
すごすぎる先輩方と仲良しな木村さんがみられて嬉しかったです…!!


⚫︎ 映画みたいに/四月は君の嘘

素敵だなあ……なんだろう、このピタッとハマる感じ。落ち着く……歌の雰囲気も声もノーブルな衣装によく合ってるなあと思います。バンドのアレンジも優しくて繊細で好きです。


⚫︎ 最後のダンス/エリザベート

トートの歌だけど黄泉の帝王っぽくはないというか、「嫉妬の炎に焼かれたプライドの高い男」って感じなのがめちゃくちゃグッときますね……女に狂わされた若い男で、この青年の名前が「死」……………………だと思うと小説一本書けそうな気がしますね…………………………
いやそれが多分『エリザベート』なんですけど、だいぶ私の中トートのイメージからはテイストが変わりそうでそれが役者が役を演じるってことなんですよねきっと……太宰治の書く男みたいになりそう(褒めてます)。


⚫︎ 明日への階段/ルドルフ・ザ・ラストキス

私この作品は拝見したことがなくて、この歌がどんなシーンで歌われるのかも知らないんですけど、ものすごく演説みたいだなって……私演説ものに弱いのかもしれない、とこの歌を聴いて思いました。ものすごく心を打たれてしまった。
政治家にこんなふうに「ともに」なんて演説されたら一票入れちゃうよ………………
ウクライナのゼレンスキー大統領の演説とかを見ると、スピーチってスクリプトと発声とノンバーバルの表現が大事なんだなあ、演劇と似てるんだなあって思うんですけど、木村さんのこの歌を見ていたらまさにそれを思い起こさせるというか、たとえば「より高く」のところとか、「より高く」と言いながら手を挙げることもできると思うんですけど、そこを先にパッと手を挙げてハッとさせてからの「より『高く』」という言葉が来るから視覚的にも聴覚的にも余計に響くんだよなあ、とか。
1回目の「理想の世界を」の長音の切り方もスパッとジェスチャーに合わせて音を回収してて演説っぽいし、「この一歩から」と足を指差すところも素晴らしいしそのあとの顔のあげ方もものすごく政治家っぽい。
日本の政治家にもこんなふうに見られ方を気にした演説をしてほしい、こんな若きリーダーが出てきてくれたらと思ってしまいますね……もちろんパフォーマンスの上手い独裁者はお断りですが……
この演説の(演説かどうかわかりませんが)信頼できる感じは、潔く音を切っていく様とア行の発音が明瞭なアの形だからではないかと思うんですけど、特に最後が「い『ま』」、「主役『だ』」とア行で畳み掛けて終わるのがものすごく効いてるなあと思います。
この歌はぜひ物語の中で聴きたいなあと思いました。


⚫︎ Go The Distance/ヘラクレス

なぜかわからないけど、この日一番印象に残ったのが「ディズニーの歌も必要ですよね」という穏やかな語り口でした。そして伴奏の、前の曲からの流れが素晴らしい。
この歌はもう……お守りみたいな歌だな、と思いました。「負けない」「負けたくない」って思ってる時の「負けそう」さとか思い出しちゃう。さっき「あなたたち」に向けて演説をしていた人とは思えないくらい、とっても個人的な、内向的な世界から発せられる歌で。きっとこういう歌があるから歩いていけるんですよね。
「光り輝くその場所を」のところで光り輝く星のような照明とともに木村さんを映してくれたりするところにWOWOWさんのこだわりを感じました。本当に……ありがとうございます……
終盤、感極まった木村さんを比較的遠くから映すカットが多かったのも信頼できる……と思いました。これ見よがしに映してほしくなかったので……


⚫︎ 出来るさ!(川久保さん、木村さん)/プロデューサーズ

曲名が出てくるタイミングにもこだわりを感じました。
むりむりむりのとこがかわいい。
あっそうだせとさんもそうだけど川久保さんも、木村さんと一緒にパフォーマンスもできるっていうのがめちゃくちゃありがたいなあと思いました。


⚫︎ 世界の王(柿澤さん、木村さん、川久保さん)/ロミオ&ジュリエット

世界の王ってなんかすごいテンション上がるんですけどそろそろこの効果に名前がついてもいい。
なんかこのお三方が並んで歌ってるのすごいね、楽しいね……!!お祭りみたい。


⚫︎ こんな夜が俺は好き(加藤さん、木村さん)/ジャック・ザ・リッパー

この歌も最高だよなあ。あらためて選曲いいなあ。
二人でDJのスクラッチ(加藤さんが歌唱披露で密かにやってたって話してたやつですよね)やってたの良かったです。


⚫︎ メンバー紹介

素敵な演奏とアレンジをありがとうございました……!!


⚫︎ ありのままの私/ラ・カージュ・オ・フォール

こうやって生きてきた。そしてこれからもこうやって生きていく。その決意表明のように聞こえました。「一度だけの この人生」のところでちょっと「でしょ?」とでも言ってるみたいにニコッと笑うように見えるのがグッときます。
「自分の太鼓を叩いて進む」のところでドラムマーチ的な音が入ってくるのをWOWOWさんがちゃんとアップで映してくれたので、ああそうか自分の太鼓を叩くって歩くテンポを自分で決めて、自分で音頭を取って鼓舞して進んでいくってことなんだって気づきました。普通に聴いてたら何も気にせず聴いちゃってたかも。ライブ映像も演出が大事なんだなあと思った瞬間でした。


⚫︎ また逢う日まで

きっとこれこそまさにスナック仕込みの歌ですよね……!!そのスナックでの出会い(OTOTOYインタビュー参照)がニーアタすべての始まりと言っても過言ではない…!!
いつか『あの鐘を鳴らすのはあなた』とかも聴いてみたいな〜!


⚫︎ 15の夜/尾崎豊

やっぱり木村さんといえば尾崎豊を聴かないと終われない。ほんと似合うな〜。
語弊があるとは思うんですけど、木村さんはイキってナンボなのかも、とこの歌を聴いていてすごく思いました。イキるってあまりいい言葉じゃないかもしれないけど、でも、イキらないとできないことって絶対あると思うし、だから賭けだし、「確実に勝てる勝負」ではないしだからリターンがデカいんだよなと思う。そして、イキってるばかりじゃないからこそ、そこも魅力的で。常にてっぺんを目指している姿が本当に眩しい。



今回のコンサート、何もかも全部ひっくるめて今の木村達成を見せてくれたなあと思いましたし、今までの作品も全部そうだったなあと思い出しました。
昔のブログ(ハイステ “勝者と敗者” 感想メモ(ネタバレあり) - 王様の耳はロバの耳)からここは変わってないなーと思うのでそのまま引用します。

 

木村さんの、「もっと、もっと上へ、まだだ、まだやれる、まだ行ってみせる」みたいな気迫がとても好きです。


 
これからもできるだけ多く作品を見ていけたら嬉しいなと思いました。


楽しい時間を、ありがとうございました。