王様の耳はロバの耳

言いたいけど言えないからここにうずめる

岡田准一さんにまつわる音楽の話をしよう

20年くらいこっそり応援している岡田准一さんがご結婚されました。
そこで彼にまつわる劇伴について書きたいと思います。



謎の急展開ですみません。
あと画像でっかくなっちゃった。



劇伴とは、ここではドラマや映画、アニメなどの劇中で流れる音楽のことを指します。
サントラやBGMというとイメージしやすいかもしれません。


さて、岡田准一さん主演作における劇伴の充実ぶりは異常です。
せっかくなのでランキング形式で発表したいと思います。
なんのランキングかはよくわからない。


あとぜひ実際に聴いていただきたいんですけど、いろいろ難しいので苦肉の策で試聴できるページへのリンクをはりました。
お手数をおかけいたしますがご査収の程宜しくお願い申し上げます。




第5位 軍師官兵衛 メイン・テーマ / 菅野祐悟

○ 作品:NHK大河ドラマ 軍師官兵衛(2014年)
○ 試聴:
※「収録内容」のところで試聴できます
www.sonymusicshop.jp



官兵衛の法号「如水」を思い起こさせる、美しく流れるような三拍子の曲です。
こちらはオープニングテーマですが、本編の第28話、本能寺の変のしらせのあと秀吉にギラついた目で「御運が開けました」と言って「主人公がダークすぎる」と評されたシーンで流れました。
ここぞというところでオープニングテーマが本編で流れるっていうのは、やっぱりどのジャンルでもアツいですよね。
今聴いてもあのシーン思い出します。めっちゃ怖かったもん。目。




第4位 Security Police / 菅野祐悟

○ 作品:SP 警視庁警備部警護課第四係(2007〜2011年)
○ 試聴:
※Tracklistで試聴できます(開いている試聴プレイヤーの子画面はいったん閉じてください)
www.billboard-japan.com



作品は見たことないけどこの曲は聞いたことある、という方も多いのではないでしょうか。
でっでっでっ、ででっでっでっ
ぱーぱらぱーーー
でおなじみのやつです。
あっ、お気付きですか。
そう、この曲、先程の軍師官兵衛メインテーマと同じ菅野祐悟氏が作曲されています。
全然印象が違いますね。しかも菅野さん30歳の時に作ってます。まじかよ。
軍師官兵衛メインテーマがじわじわと耳に馴染んでいったのに対して、こちらは一発目のインパクトが絶大でした。
これだけでドラマ見られると思ったくらい。
個人的には、『SP』という作品の看板のひとつとも言えるプロダクトです。




第3位 永遠の0佐藤直紀

○ 作品:永遠の0(2013年)
○ 試聴:
※Disc1の曲名一覧で試聴できます(開いている試聴プレイヤーの子画面はいったん閉じてください)
victorentertainmentshop.com



映画の冒頭、そして最後のシーンで流れていた曲です。緊迫、不安、飛翔感。それから。
あのシーンで観客の内面に沸き起こるすべての感情を、煽り、操り、増幅させてしまう。
この曲があるのとないのとでは空気感が大きく異なります。
そして個人的には今でもあまり気軽には聞けません。特にメインの弦楽器の音が恐いのです。
ところどころラピュタの劇伴(特に『ロボット兵 復活〜救出』)を参考に作られているのではないか…?と感じる部分があるのですが、確認したくてもなかなか向き合って聴くことができない、それくらいあのシーンに絡みついているように感じます。
劇伴というものの力、そしてその目的がなんたるかを強く感じる一曲です。




第2位 Library Wars / 高見優

○ 作品:図書館戦争(2013〜2015)
○ 試聴:
※ジャケット写真のところにある三角の再生マークで試聴できます
recochoku.jp



この曲は、思い入れがある人とない人とで聞こえ方がまったく変わってくると思います。
なんとなくボヤっとした曲に聞こえる人もいるかもしれません。
私も一作目の時はそうでした。


でも今の私は、思い入れ強すぎてもうめっちゃ泣ける。
映画二作目で、確か始まって1時間くらい経ってやっとこの曲が流れたんです、で、本が映ったんです、で、涙腺だばーですよ。
何言ってるかわからないですよね。私もわからないです。
メインの牧歌的で一途なバグパイプは郁、低音で下支えに入ってくる金管は図書隊、思わず感化されたかのように主旋律を受け継ぐトランペットは堂上教官です。
ええわかります何言ってるかわからないですよね。
だけど……きっと何年もこの記事を公開していたらおひとりくらいはわかってくださるんじゃないかって……!


たぶん一作目、スピンオフ、宣伝、などと続けて見ているうちに、いつの間にかこの曲に聞き慣れていたんです。知らず知らずのうちに。
そうすると、なんとなく音の「見分け」がつくようになる。そして勝手に自分の思いを「投影して見る」ようになる。
音楽は聴くものですが、これらの劇伴を聴くとき私は何かを見ている気がします。
不思議ですね。「これから見るシーン・今見ているシーン」の空気を作るだけではない、「今まで見たシーン」、すなわち過去を呼び起こす音楽への変貌です。
時間を積み重ねた、シリーズ物だからこそできることなのでしょう。




第1位 Kisarazu Cat's'n Roll / 仲西匡

○ 作品:木更津キャッツアイ(2002〜2006年)
○ 試聴:ない!!どうしてもない!!!



たぶん聞いていただければすぐわかると思います。オフィシャルな試聴ないけど!!!
なんか、ニュースやバラエティ番組のコミカルな風景とかの時によく流れてるようなイメージがあります。


その軽快でご機嫌なナンバーは木更津キャッツアイというドラマのために生まれた曲です。
もう15年も前ですね。
初めて聴いた時、「ああ、何かが始まろうとしている」と思いました。
まあ、ドラマの第1話が始まったんですけど。


当時視聴率がめちゃくちゃ悪くて、岡田くんをはじめとした出演者たちが土手かなんかで「俺らダメだわ」ってへこんでいたそうですが、
実際にはその後DVDが売れて、二度の映画化にまでつながり、そして、岡田くんの役者としての人生が開けました。
開けました……御運が開けました……わかりますか……
作品の枠を超え、シリーズが完結した今なお、様々な映像を盛り上げている一曲です。





終わりに

なぜ今、急にこんな記事を書いたかというと、単純に、そういえば岡田くんの背景に流れてきた曲が好きだったなあと思ったからです。
では岡田くん自身が歌い踊ってきた曲はどうだったのかって、
そりゃ最高に決まってます!!!
役者の御運は確かに開けましたけどね……歌って踊る岡田くんもとってもかっこいいんですよ……
それはまだまだ書けない書ききれない。記事にまとめるにはあと十年くらいかかります。
だからせめて願いを込めて。


これからも岡田くんの人生が素敵な音楽で彩られますように。



岡田准一さん ご結婚おめでとうございます
どうか末永くお幸せに!!